17 November
2007

草枕

温泉にいきたくなった

今年の夏に物語に出てくる峠の茶屋(鳥越の峠)を訪ねてから一度読んでみようと思っていた夏目漱石の「草枕」。物語は東京の喧騒としがらみを逃れて熊本・小天(おあま)の温泉宿に逗留する若き画工と現地の人々との交流で進んでいく。人付き合いがあまり得意でない主人公と自由奔放でちょっと変わった宿の若女将や人の良い寺の和尚たち。この作品は晩秋の温泉宿や山寺の自然の色彩だけじゃなく、音や香りも伝わってきそうな表現が凄いと思う。私が峠の茶屋を訪ねたのは夏だったけど、ここは秋深くなってから来たい所だなと感じたのは自然なことだったのかも知れない。何処からともなく聞こえてくる三味線の音を聞きながら入る湯煙にかすむ秋深い山中の温泉。いいかも。


Posted by iida at 23:00 | Comments (0) | Trackbacks (0)
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