Symantec Endpoint Protection(SEP)のメジャー（でいいのかな）バージョンアップ版の14.2がリリースされたのでLinux環境の動作確認をしてみた。（あくまでも私の環境での動作確認なので、たまたまこのサイトを見たヒトは鵜呑みにせず参考程度にしといてね）
Linux版SEP14.2インストール＆動作結果（全て64bit版）
| OS | 環境 | Type | Kernel Version | Auto-Protect | コンパイル環境 | LiveUpdate | 判定 |
| CentOS 6.9 | AWS EC2 | rpm | 2.6.32-696.30.1.el6.x86_64 | 正常 | 不要 | 正常 | ◎ |
| CentOS 7.5 | AWS EC2 | rpm | 3.10.0-862.3.3.el7.x86_64 | 正常 | 必要 | 正常 | ○ |
| RHEL 6.9 | AWS EC2 | rpm | 2.6.32-696.18.7.el6.x86_64 | 正常 | 不要 | 正常 | ◎ |
| RHEL 6.10 | AWS EC2 | rpm | 2.6.32-754.el6.x86_64 | 正常 | 不要 | 正常 | ◎ |
| RHEL 7.4 | AWS EC2 | rpm | 3.10.0-693.11.6.el7.x86_64 | 正常 | 不要 | 正常 | ◎ |
| RHEL 7.5 | AWS EC2 | rpm | 3.10.0-862.3.3.el7.x8_84 | 未確認 | 未確認 | 未確認 | × |
| Amazon Linux 2016.09 | AWS EC2 | rpm | 4.4.118-48.56.amzn1.x86_64 | 正常 | 必要 | 正常 | ○ |
| Amazon Linux 2017.03 | AWS EC2 | rpm | 4.9.43-17.39.amzn1.x86_64 | 正常 | 必要 | 正常 | ○ |
| Amazon Linux 2017.09 | AWS EC2 | rpm | 4.9.93-41.60.amzn1.x86_64 | 正常 | 必要 | 正常 | ○ |
| Amazon Linux 2018.03 | AWS EC2 | rpm | 4.14.47-56.37.amzn1.x86_64 | 動作しない | 必要 | 正常 | △ |
| Amazon Linux2 | AWS EC2 | rpm | 4.14.47-64.38.amzn2.x86_64 | 未確認 | 未確認 | 未確認 | × |
| SuSE sles 11 SP4 | AWS EC2 | deb | 3.0.101-108.57-default | 正常 | 不要 | 正常 | ◎ |
| SuSE sles 12 SP3 | AWS EC2 | deb | 4.4.138-94.39-default | 正常 | 必要 | 正常 | ○ |
| Ubuntu 16.04 LTS | AWS EC2 | deb | 4.4.0-1060-aws | 正常 | 必要 | 正常 | ○ |
| Ubuntu 16.04 LTS | AWS EC2 | deb | 4.13.0-45-generic | 動作しない | 必要 | 正常 | △ |
| Linux Mint 18 (Sarah) | Vmware | deb | 4.4.0-121-generic | 正常 | 必要 | 正常 | ○ |
＜判定＞
◎：正常に動作（インストールにカーネルモジュールコンパイル環境必要無し）
○：正常に動作（インストールにカーネルモジュールコンパイル環境が必要）
△：一部動作（LiveUpdate動作、Auto-Protect動作せず。手動によるウイルス検査は可能）
×：インストール不可
＜備考＞
・RHEL7.4
SEP14.2のインストール、動作とも問題ないが、SEP14.2がインストールされたRHEL7.4を7.5へ更新するとOSが正常に起動しなくなるので注意が必要。
・RHEL7.5
SEP14.2のインストール中にシステムクラッシュが発生し、OSが強制再起動される。SEP14.2.769.0000(SEPM非共有ポリシー不具合問題解消版)でも同様の事象発生。
・Amazon Linux 2017.03, 2017.09
Symantecサイトの14.2サポートカーネルは4.4.xまでになっているがインストール、動作とも問題無し（カーネルモジュールコンパイル環境必要）14RU1から4.9系カーネルで動作するもよう。
・Amazon Linux 2018.03
Amazon Linuxの4.14系のカーネルではコンパイルが通らない。
・Amazon Linux2
Amazon Linux2には32bitライブラリが用意されていないのでSEPのインストールはできない。
・Ubuntu 16.04 LTS
AWS環境のカーネルが4.4.0-1060-awsと特殊なためにカーネルモジュールコンパイルが必要で、オンプレの環境であればインストーラ同梱のモジュールがそのまま動作するのかも。カーネルを4.13系に更新したらコンパイルが通らなくなった。オンプレ版はどうだろうか？
・Linux Mint18.3 (Sarah)
4.4系のカーネルであればコンパイル環境があれば問題なく動作するが、カーネルを4.13系に更新するとコンパイルが通らない。
