青蛙堂鬼談

ネットで青空文庫のおすすめを探してたら「岡本綺堂」さんを発見。あの「番町更屋敷」の筆者らしいが知らなかった。興味が出てきたので作品を調べてみると「青蛙堂鬼談」が十二の怪談の短篇集で読みやすそう。タイトルにも惹かれるし。「青蛙堂鬼談」は雪の降る夜に小石川の青蛙堂に招待された12人の客が一つずつ自分の知ってる怪談を披露して進んでいく。百物語っぽいが蝋燭を消したりはしないし、怪談といっても幽霊が登場するようなベタな怪談ではなく「怖めの不思議なお話」でオチも無いので物語のゆくえは読者の感性で少しずつ異なるだろう。背景も江戸から明治時代なので時間もゆっくりしてる。十二の怪談の中で印象に残ったのは「猿の眼」「一本足の女」の2篇。特に「一本足の女」は坂口安吾の「桜の森の満開の下」に登場する女を連想させる。女も怖いがそれでも離れられない男がもっと怖い。*** 現存する出版社の「青蛙房」は岡本綺堂の養子の岡本経一さんが創業した会社だそう。社名の由来はもちろん「青蛙堂鬼談」から。

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